昨年の能登半島地震や豪雨で被災した石川県輪島市は21日、新たに導入したトイレカー3台を報道公開した。大型の1台には洋式便器設置の部屋が五つあり、そのうち「ユニバーサル室」の1部屋は車いすのまま利用でき、おむつ交換台もある。今後の災害に備え、避難所などのトイレ環境を改善する狙い。
他のトイレカーは、洋式2基を搭載した小型1台と、洋式1基と小便器1基の小型1台。3台とも配管凍結防止ヒーターが付いた寒冷地仕様で、ソーラーパネルを設置している。
平時は防災訓練などで活用し、災害への意識向上を図る。市防災対策課の前川康弘課長は「地域の防災力強化につなげたい」と話した。
