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比例50減、中小政党に痛手 自民、維新は影響小さく有利

2025/11/05 17:08

 国会議事堂

 共同通信社は5日、自民党と日本維新の会が連立政権合意に掲げた衆院議員定数1割削減を巡り、2024年の前回衆院選結果を基に議席数の変化を試算した。維新が主張する比例代表のみ50減の場合、中小政党ほど議席の減少率が大きく痛手となった。自民と維新は比較的影響が小さく、与党として過半数まで残り1議席に迫る。大政党や、強い地盤を持つ党に有利な実態が浮かんだ。

 公明党など中小政党は小選挙区での勝利が容易でなく、比例中心に議席を得てきた。比例のみの削減案には中小政党の伸びを抑え、自民と維新で過半数を得やすくしようとする狙いが透ける。

 試算では、比例定数を176から126に減らし、人口比を反映しやすい現行の「アダムズ方式」で全国11ブロックに配分し直した。その結果、四国は定数6から4に2減となり、減少率は33%で最大だった。他のブロックも2~8減った。

 各党の獲得票数に基づき試算すると、減少する議席数は自民17、立憲民主9、公明6、維新5、国民民主4、れいわ新選組3、共産、参政、日本保守が各2となった。

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