【サンパウロ共同】ペルーの憲法裁判所は20日、故フジモリ元大統領の長女で、過去2回の大統領選で不正に資金を集めたとして資金洗浄などの罪に問われたケイコ氏に対する捜査や裁判を無効とする判断を下した。
ケイコ氏は有力政党フエルサ・ポプラルの党首を務める。疑惑に関する捜査や裁判は終結し、来年4月の大統領選への出馬を検討しているケイコ氏にとって追い風となりそうだ。
ケイコ氏は2011年と16年の大統領選に出馬し惜敗した。両選挙でブラジルの大手建設会社オデブレヒトなどから不正な選挙資金を受け取り、資金洗浄した疑惑が浮上。検察が21年に起訴し、昨年に審理が始まった。求刑は禁錮30年超だった。