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ハマス人質20人全員解放 ガザ拘束2年、和平へ前進

2025/10/14 00:59

 パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスが拘束していた人質の引き渡しが始まったと報じられ、喜ぶ人たち=13日、イスラエル中部テルアビブ(共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの停戦を巡り、イスラム組織ハマスは13日、生存する人質20人全員を解放した。イスラエル軍が発表した。イスラエルとハマスは米政権のガザ和平計画の「第1段階」に合意。2年を超える戦闘で6万7千人以上が死亡したガザの和平実現に向け、前進した。トランプ米大統領は13日、イスラエル国会で演説し「戦争は終わった」と明言、米国主導の合意を誇示した。停戦を維持させ和平計画を進めたい考えだが、ハマスの武装解除など難題が残っており先行きは不透明だ。

 停戦発効時、ガザに残る人質は遺体を含め48人だった。生存する人質は第1陣7人と第2陣13人に分け、ガザで赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡された後、イスラエル軍が自国領に移送した。軍によると、ハマスはICRCに人質2人の遺体を引き渡した。この日さらに人質2人の遺体が返還される。人質の家族会は、全員の遺体が返還されないのは合意違反だとハマスを非難した。

 ガザ保健当局は13日、戦闘開始後のガザ側死者が6万7869人になったと発表した。

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