JR6社の総営業距離のうち、2022年度に1キロ当たりの1日平均乗客数(輸送密度)が千人未満にとどまった路線距離は21%だった。新型コロナウイルス感染拡大前の19年度に比べて1ポイント増えた。2千人未満は2ポイント増の33%。国土交通省が10日の有識者検討会で明らかにした。
国交省は「コロナ以前の利用者数まで回復することが見通せず、事業構造の変化が必要」と説明した。
政府は、経営が苦しい地方鉄道の存廃を議論する「再構築協議会」の当面の対象として「輸送密度が千人未満を中心に、早急な改善を求められる区間」と掲げる。