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たん検査、肺がん検診から除外 喫煙率低下で効果小さく

2025/10/10 18:19

 肺がん検診で50歳以上のたばこを多く吸う人を対象に胸部エックス線検査と併用されているたんの検査を巡り、厚生労働省の有識者検討会は10日、喫煙率の低下などにより得られる効果が小さくなっているとして、来年4月から公費による検診から外す方針を了承した。たんの症状が続く場合は、医療機関での受診を促す。

 厚労省によると現在、国の指針に基づき自治体が実施する肺がん検診は40歳以上が対象。年1回のエックス線検査に加え、50歳以上のたばこを多く吸う人にはたんの中の細胞を調べる「喀痰細胞診」を併用。「たばこを多く吸う人」は禁煙してから15年以内の人も含め、1日20本以上かつ30年以上吸っている人が目安。

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