原子力規制委員会の杉山智之委員は10日、電源開発が建設中の大間原発(青森県大間町)を現地調査し、工事の進捗状況などを確認した。終了後、取材に応じ「積極的に安全機能を高めるため、リソースを割いている」と評価した。
今年5月に地震や津波に関する審査がほぼ終了。今後、設備面の審査が本格化する見通しで、担当する杉山氏は「われわれを通して世間にきちんと説明する気持ちで対応してほしい」と求めた。
大間原発はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料だけでも運転できる世界初の商用原発。2008年に着工。電源開発は30年度の運転開始を目指している。