「経済」「立て直し」強調　総裁選演説会発言をＡＩ分析

　自民党総裁選に立候補した５氏が強調したことは―。２２日の所見発表演説会での発言を人工知能（ＡＩ）で分析すると、経済分野などでそれぞれが力点を置く政策や主張が浮かび上がった。自民党への逆風が続く中で、党の立て直しを訴える声も目立った。

　小林鷹之元経済安全保障担当相は「安全保障」「経済」がキーワードとされた。自身が取り組んできた分野だと強調していた。

　総裁になれば思い切った人材登用を行うとした茂木敏充前幹事長は「挙党」だった。農業政策に触れた際に使った「中山間地域」にも焦点を当てた。

　林芳正官房長官は「官民」が大きく示された。官民の協調により、新しいビジネスを生み出すと訴えていた。「賃上げ」も象徴的とされた。

　高市早苗前経済安保相は自衛隊を巡り、故安倍晋三元首相時代のエピソードを紹介する中で用いた「最高指揮官」のほか「外国人」も目立った。

　自民が下野した２００９年の衆院選を振り返った小泉進次郎農相は「解党的出直し」に加え、対策を検討するとした「物価高」も注目された。