パラリンピックの競泳女子で金メダル15個を獲得し「水の女王」と呼ばれた成田真由美(なりた・まゆみ)さんが5日午前1時48分、肝内胆管がんのため死去した。55歳。神奈川県出身。葬儀は14日午前9時半から川崎市高津区下作延6の18の1、かわさき北部斎苑で。喪主は姉の榑松美由紀(くれまつ・みゆき)さん。
中学生の時に横断性脊髄炎を患い、下半身まひで車いす生活となった。23歳で水泳を始め、パラリンピックは1996年アトランタ大会から通算6大会に出場。金15、銀3、銅2で計20個のメダルを獲得した。
2004年アテネ大会は7個の「金」を含む計8個のメダルに輝き、いずれもパラの日本勢の1大会最多。08年北京大会後、第一線を退いたが、15年に復帰。21年の東京大会を最後に引退した。
選手活動と並行し、東京五輪・パラリンピック組織委員会では理事を務めた。現役時代から全国で講演活動を行い、次世代の育成やパラスポーツと障害者への理解促進にも尽力した。