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自民「総裁選前倒し論」相次ぐ 首相は重ねて続投意欲

2025/08/08 19:05

 両院議員総会で発言する自民党総裁の石破首相。右は森山幹事長=8日午後、東京・永田町の党本部

 自民党は8日、参院選大敗を受け、党大会に次ぐ重要な意思決定機関である両院議員総会を党本部で開いた。責任を問われている石破茂首相(党総裁)は続投に重ねて意欲を表明した。一方、出席者からは総裁選の前倒しを求める意見が相次いだ。有村治子両院議員総会長は、前倒し実施の是非を決める党内手続きを進めるよう総裁選管理委員会に委ねた。首相は終了後「党則にのっとってきちんと運営するということに尽きる」と記者団に述べた。

 党則では、党所属国会議員と都道府県連代表者の過半数が要求すれば、総裁任期満了前でも、総裁選を実施すると定めている。総裁選管の逢沢一郎委員長は、8月末をめどとする参院選総括の日程を考慮する考えを示しており、党内手続きは8月末以降になる見通しだ。

 首相は総会で、与党過半数割れを喫した参院選について「あのような結果を招き、心からおわびする」と陳謝した。森山裕幹事長は、参院選の総括委員会を設置し、地方組織や有識者らからヒアリングを進めていると説明。「8月末をめどに報告書を取りまとめ、検証結果を改めて報告したい」と述べた。

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