総務省が20日発表した5月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3・7%上昇の111・4だった。コメ類が2倍を超えるなど食料品の価格高騰が全体を押し上げた。上げ幅は4月の3・5%から0・2ポイント拡大し、23年1月以来2年4カ月ぶりの高い伸びとなった。
農林水産省が随意契約で放出した政府備蓄米は5月下旬から出回り始めたが、今回の調査での価格抑制効果は限定的となっている。全体の物価上昇傾向は根強く、日銀の追加利上げ判断にも影響しそうだ。
コメ類の上昇率は101・7%上昇で、比較可能な1971年以降、過去最大だった。過去最大の更新は8カ月連続。
