岐阜県瑞浪市大湫町のリニア中央新幹線トンネル工事現場付近で井戸の水位が低下した問題で、JR東海は3日、掘削中にトンネル内で起きた湧水を低減するための薬液注入を取りやめることを明らかにした。低下した地下水位が元の状況まで回復する手だてとなっておらず、トンネルが損傷するリスクがあることを踏まえた。JRは同日、住民説明会を開いて説明した。
水位を回復させる方策は見つかっていないという。JRは代替水源の確保策として、新たに井戸を整備するほか、町内のキャンプ場跡地付近の水源を活用することを検討するとしている。
瑞浪市の現場では昨年2月、掘削中に湧水が発生。工事は中断している。