３児の母、福島県警柔道女性個人で初優勝

　３児の母で、伊達署地域課の幕田澄子巡査長（３６）が県警柔道大会の女性個人戦２段以上の部で初優勝した。育児休暇から復職して出場した２回目の大会での優勝に「ほっとした」と笑顔を見せた。

　中学生から１０年間柔道に打ち込み、２段の腕前を持つ幕田さん。６月に福島市の県警察学校で開かれた大会に向けて約１カ月間、同署の特練員として毎日２時間練習してきた。

　幕田さんの警察勤務と子育ての両立には、県警が促進するワーク・ライフ・バランスの環境がある。「『いっぱい休んでいいから戻っておいで』と風通しがいい」と、制度を活用して約５年間、出産や育児に専念した。復帰後も地域のパトロールや警察業務に励みつつ、育児休暇を活用して子どもの保育園への送迎時間を確保した。

　幕田さん自身も子育てに悩む女性職員が相談しやすい職場づくりを心がけている。「出産する場合は迷惑かけたら駄目だなという気持ちが先立つ。不安にならずに相談してほしい」と頼れる先輩ママの顔で話した。