明るい茶色に染めた髪に、カラーが入ったコンタクトレンズ。飯坂婦人会長の村島勤子(いそこ)さん(64)=福島市=は温泉地の魅力を発信する「温泉むすめ」のキャラクター飯坂真尋(まひろ)ちゃんのコスプレで地元のイベントに姿を見せ、注目を集めている。「もっともっと飯坂を盛り上げたい。そのためには何でもやります」。あふれる”飯坂愛”が村島さんの元気を支えている。
真尋ちゃんのモチーフになった飯坂温泉は、全国から大勢のファンが集まる温泉むすめに代表されるようにサブカルチャーが盛んだ。村島さんのコスプレは同婦人会などが2月14日~3月3日に同市の旧堀切邸で開いた「つるし雛(びな)かざり」がきっかけ。毎年異なるテーマのつるし雛を婦人会の会員らが手作りしており、今年はテーマの一つが真尋ちゃんだった。
「今年は真尋ちゃんになって飯坂を盛り上げよう」。そう心に決めた村島さんは真尋ちゃん風のヘアスタイルと法被でオープニングセレモニーに臨み、その後も今月2日に開かれた「いいざかノスタルジックフェスタ」など、さまざまなイベントで真尋ちゃんのコスプレを披露している。
いつでもコスプレができるよう、髪の毛の色はイベントの有無にかかわらず明るい茶色をキープしている。
飯坂小唄の流し踊りの指導や見守り活動など飯坂小の児童と接する機会も多く、最近は買い物の際などに児童から声をかけられる機会が多くなった。
飯坂小のPTA会長時代、多くの人に支えてもらった。飯坂婦人会長を引き受けたのは、その恩返しの気持ちからだ。
「飯坂を元気にしたい気持ちがどんどん膨らんでいる。子どもたちに飯坂小唄の流し踊りだけでなく『真尋ちゃん音頭』を覚えてもらったり、これからも盛り上げていきます」。言葉に力を込めた。
