会津若松市のパチンコ店で8月、強盗を装った男らに多額の現金が盗まれた事件で、会津若松署は5日午後4時45分ごろ、盗みと建造物侵入の疑いで本籍秋田市、住所不定、無職の男(24)を逮捕した。捜査関係者によると、男は勧誘役を担ったとみられる。事件の逮捕者は10人目。県警は匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)による事件とみて調べている。
逮捕容疑は8月12日午前1時50分ごろ、既に逮捕、起訴された男らと共謀して会津若松市のパチンコ店「ビックつばめ会津若松店」に侵入し、現金約2668万円を盗んだ疑い。県警は認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、今回逮捕された24歳の男は事件現場にいなかったが、既に逮捕された男らの一部と面識があり、計画に関わる立場にあった。男は運転手役の人探しを指示され、知人の男(22)に依頼し、運転手役の男(22)を勧誘させたとみられる。事件を巡っては、指示役、勧誘役、被害者役、運転手役、運搬役などの男9人が逮捕された。窃盗と建造物侵入の罪で6人が起訴され、強盗役の男=当時(19)=が窃盗と建造物侵入などの非行内容で少年院送致されている。
