福島労働局が31日発表した9月の雇用失業情勢によると、県内の有効求人倍率は1.26倍(季節調整値)で、前月を0.01ポイント上回った。有効求人数は3万7003人(前月比17人増)で、有効求職者数は2万9361人(同0.6%減)だった。労働局は「引き続き求人が求職を上回って推移しており、(雇用情勢は)一部に持ち直しの動きがみられる」との判断を据え置いた。
主要7業種別の新規求人動向を見ると、医療・福祉を除く6業種で前年同月と比べて増加した。最も増加した宿泊・飲食サービス業は、新たな飲食店のオープニングスタッフの確保などで雇用を増やす動きがあったという。
高卒内定率は過去最高の71%
福島労働局は、来春の県内新規高卒者の就職内定率(9月末現在)も発表した。内定率は前年同月を1.2ポイント上回る71.0%となり、記録を確認できる1993年以降、過去最高となった。
求人数は8796人(前年同月比2.9%減)に対し、求職者は3291人(同1.6%減)、求人倍率は2.67倍(同0.04ポイント減)だった。
産業別求人数は、製造業が3340人と最も多く、建設業が1715人と続いた。
