バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズは26日、ホームの福島トヨタクラウンアリーナでSAGA久光に0―3と2試合連続のストレート負けを喫し、3連敗となった。順位は14チーム中暫定5位。デンソーは次戦の11月1日、アウェーのとり野菜みそBLUECATS ARENA(石川県)でPFUと対戦する。午後1時5分開始予定。

【評】デンソーが攻守で力負けした。第1、2セットは相手の効果的な守備に攻撃を阻まれ、いずれも落とした。第3セットはアウトサイドヒッターの山下や石倉を投入し、緩急をつけた攻撃で接戦にもちこんだものの、その後はミスなどが重なり連続失点してストレート負けした。
ミスで相手に流れ
25日に続く同カードで連続ストレート負けを喫し、3連敗となったデンソー。開幕3連勝から一転、厳しい局面となっている。アウトサイドヒッター(OH)の中元南は「自分たちのミスで相手に流れを与えてしまった」と振り返る。
早いテンポの攻撃に苦しんだ前日の反省を生かし、「守備から攻撃への素早い切り替えを意識した」と中元。粘り強いレシーブからアタッカーにつなぎ、前半は流れをつかんだ。
しかし、強固な守備を誇る相手を前に攻撃が機能しなくなると、ミスなどで連続失点。辻健志監督は「攻撃力を全面に押し出して戦ってきたが、そこが通用しなくなったときに次の手がなかなか出ない」と課題を口にする。
第3セットはOH山下晴奈や石倉沙姫を投入し、攻撃的なアタッカーのモンチベレル・ロザマリアらとの持ち味の違いで強弱のある攻撃を展開。相手のリズムを狂わせ接戦に持ち込んだが、最後は個人や連係のミスが響き、あと一歩届かなかった。指揮官は「前半の戦いぶりや3セット目の好プレーには収穫もあったが、いまひとつ精度が足りていない。さらに磨きをかけていく必要がある」と注文をつけた。
