源義経ゆかりの福島県国見町で23日、「第28回義経まつり」が開かれ、甲冑(かっちゅう)などを身にまとった出演者が勇壮な歴史絵巻を繰り広げた。
町商工会などでつくる実行委が9月23日の「くにみの日」に合わせて毎年開催。今年は源義経役を俳優・歌手・タレントの中山優馬さん、静御前役を女優・モデルの優希美青(みお)さん(南相馬市出身)が務めた。
メインイベントの「義経公行列」は鹿島神社を出発、藤田商店街特設ステージまで約800メートルの区間で行われた。中山さんと優希さんのほか、弁慶や佐藤継信・忠信兄弟、一般武者などに扮(ふん)した地元住民や小中学生ら約90人が堂々と練り歩き、秋晴れの下、多くの観光客が声援を送った。
イベントは、同町の阿津賀志山が義経をかくまった奥州平泉の藤原軍と源頼朝の鎌倉軍による合戦場だったことに由来する。