川内村蒸溜所、季節限定…シソ使用のジン新商品「紫蘇忽布蒸溜酒」発売

　福島県川内村のジン蒸留所「ｎａｔｕｒａｄｉｓｔｉｌｌ（ナチュラディスティル）川内村蒸溜所」は２７日、季節限定の新商品「紫蘇忽布（しそほっぷ）蒸溜酒」を発売する。経営する大島草太さん（２９）＝Ｋｏｋａｇｅ社長＝は「収穫から１時間の取れたてホップで仕込んだジンをぜひ味わって」とＰＲした。

　大島さんは宇都宮市出身。福島大在学中に県産品を活用した食品販売で起業し、卒業後は田村市のビール会社「ホップジャパン」に勤務。ジンに着目し、自然豊かな川内村に拠点を定め、薬店倉庫を改修して昨年１１月に蒸留所を開所した。

　新商品は田村市産のフレッシュホップなどを香味の中心となる原材料とし、会津産のシソを加え、ホップのかんきつ系の香りや苦味と調和させた。レモングラス、カヤの実、ジュニパーベリーの香りを重ね、さわやかな味わいに仕上げた。

　大島さんは「”夏の風景”が目の前に広がり、涼やかな風が通り抜ける」と語った。５５００円（５００ミリリットル）。蒸留所（川内村上川内字町分３９６の２）や自社ウェブサイトで販売する。