福島市の県立美術館で開催中の「金曜ロードショーとジブリ展」は22日、入場者数が10万人を突破し、同館でセレモニーが行われた。
10万人目となったのは伊達市保原町の会社員菅野美雪さん(40)の家族で、母の智子さん(66)と福島商高2年の娘優花さん(17)の3人で訪れた。
美雪さんは「ジブリ作品を見て育ってきたので、展覧会を見られる上に10万人目にもなれて、ダブルでうれしい」と顔をほころばせ、智子さんと優花さんも「こんな経験は初めてでうれしい」などと喜んだ。
増渕鏡子県立美術館副館長が展覧会の公式図録、竹田浅昭福島民友新聞社取締役制作局長、小形淳一福島中央テレビ取締役が記念品を菅野さん家族に手渡した。
最高記録更新ペース
「金曜ロードショーとジブリ展」は7月19日の開幕から約1カ月で入場者数10万人を達成した。多い日で一日4000人以上が来場しているといい、増渕副館長は「(県立美術館の)入場者数の過去最高記録を更新する勢いだ」と話す。同館の最高入場者数は「若冲(じゃくちゅう)が来てくれました」展(2013年7月27日~9月23日)の15万5592人となっている。
9月28日までの会期中、県立美術館の駐車場は利用証を持った人が対象の「おもいやり駐車場」のみで、一般の車は使用できない。今後も混雑が予想されており、実行委は公共交通機関の利用を呼びかけている。