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皇室ゆかりの品、一堂に 郡山市立美術館で企画展

2025/07/05 10:00

俵屋宗達の「扇面散屏風」など貴重な美術工芸品が並ぶ会場

 郡山市立美術館の企画展「皇室を彩る美の世界 福島ゆかりの品々」は5日、同美術館で開幕する。皇室に受け継がれた美術工芸品を保存する皇居三の丸尚蔵館の貴重な収蔵品や福島県ゆかりの品を展示する。8月末まで。

 文化庁や読売新聞社などの特別協力で開催。狩野永徳や俵屋宗達の屏風(びょうぶ)絵や尾形光琳の絵巻など近世の作品のほか、磐梯山の噴火を描いた山本芳翠の油彩画「磐梯山破裂之図」、横山大観の絹本墨画、高村光雲の木彫など、近代の記録画や美術を紹介。また現在の郡山市出身の渡辺晨畝(しんぽ)(1867~1938)の孔雀(くじゃく)画、会津松平家から秩父宮雍仁親王に嫁いだ「勢津子妃」ゆかりの品なども並ぶ。

 4日は、内覧会と開会式が行われ、皇居三の丸尚蔵館の島谷弘幸館長が「皇室ゆかりの展示品を見て、福島とのつながりを感じていただきたい」とあいさつした。

 企画展は8月3日までを前期、作品を一部入れ替え、同5~31日を後期として開催。一般1200円、高校・大学生、65歳以上900円、中学生以下、障害者手帳のある人は無料。午前9時半~午後5時。問い合わせは同美術館(電話024・956・2200)へ。

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