いわき市田人町貝泊地区の民有林に整備された自然体験型アクティビティー施設「こびとの森」が3日、グランドオープンした。森の中に「こびとたち」がすむという設定で、多彩な体験プログラムを実施する。
子どもたちに環境問題に関心を持ってもらおうと、自然観察ガイドなどの資格を持つ酒井千春さん(51)が中心となって整備。敷地内には小さな建物の「こびとの家」が3棟配置され、緑豊かな森林と相まってファンタジーな雰囲気が広がっている。
「こびとの森の探検あそび」と銘打つ体験プログラムでは、酒井さんや長女の実玖(みく)さん(23)らがガイドを担当。参加した市内外の小学生が敷地内に隠されている鍵を探し当て、こびとたちがすむ部屋の中の様子を探索した。まき割りや枝切りなどを通し、環境保全の大切さも味わった。
両親と参加したいわき市の橋本潮(うしお)さん(10)と妹の伊沙波(いさな)さん(7)は「木のツタを使ったターザン遊びや丸太切りができて楽しかった」と笑顔を見せた。
カフェなど下旬開設
敷地内にはカフェやサウナなど、主に大人を対象としたスペースも設け、今月下旬から運用する予定。プログラムは午前10時からの3部制で、予約が必要。営業日は土、日曜日、祝日。夏休みなどの長期休暇期間は平日も営業する。
住所はいわき市田人町貝泊梅木平10。問い合わせは「こびとの森」のインスタグラムへ。