東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)は30日、館内で毎日開いている定期語り部講話について、あらすじや内容の一部を一覧にまとめ、ホームページや交流サイト(SNS)で公開を始めた。多種多様な語り部が活動していることを紹介する狙いがある。
講話では、主に浜通りで被災した語り部37人のうち1日当たり2人が講師を務める。地震や津波の被害に遭った経験や、東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされた苦難、古里復興への思い、防災の強化に必要な教訓を語っている。
3~6日の大型連休中は語り部講話の定員を通常の27席から約80席に増やす。講話は午前と午後の2回ずつの計4回で、1回40分。
伝承館では11日まで、昨年10月に死去した郡山市出身の俳優西田敏行さんをしのぶ「西田敏行と震災復興の歩みパネル展」が開かれている。5日には特別企画で双葉町出身の歌手あやこ(本名守家文子)さんのミニコンサートが開催される。
パネル展とミニコンサートは無料。館内展示の見学と語り部講話の聴講は一般600円、小・中学・高校生300円。6日までの大型連休中は開館し、7、8の両日は休館する。問い合わせは伝承館(電話0240・23・4402)へ。
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