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野菜を美味しく、カラダに優しく…心疾患防ごう 福島で「健康ハートin福島」

2025/03/21 09:15

参加者が実践しやすい食生活や生活習慣を提案した意見交換。(右から)馬場氏、田村氏、石田氏=20日、福島市

 福島民友新聞社は20日、福島市で講演会「心疾患を正しく学び美味(おい)しく実践! 会津郷土料理と伝統野菜で守る健康ハートin福島」を開いた。本県が誇る「野菜」をキーワードに、参加者が豊かな食材を生かした健康づくりの重要性を学んだ。福島医大の共催、JA共済連福島の協賛。

 石田隆史福島医大医学部循環器内科学講座教授、田村佳奈美福島学院大短期大学部食物栄養学科准教授、割烹(かっぽう)「田季野」(会津若松市)女将(おかみ)の馬場由紀子氏が講演し、意見交換に臨んだ。

 塩分の取り過ぎが心疾患などを引き起こす高血圧の原因となるため、減塩と健康増進につながる食生活の実践法がテーマになった。

 石田氏は、野菜や果物に含まれるカリウムが過剰な塩分を体から排出する効果を挙げ「余分な塩、カロリーの摂取を控え、運動する。長生きには食生活に工夫が必要だ」と呼びかけた。田村氏は、だしを利かせることで塩味を保てると指摘し「減塩するには素材の味が大事。新鮮な野菜を早く使い切ることで効率的に栄養を摂取できる」と述べた。

 会津の郷土料理「こづゆ」について石田氏は「健康食の優等生」と称賛。店舗でこづゆを提供する馬場氏は「郷土料理は、だしや、うまみを生かしたものが多い。調味料による味付けを極力抑えた健康的な食の提供に努めたい」と意欲を語った。

 講演会は福島民友新聞社と福島医大の連携協定の一環で、約100人が聴講。福島民友新聞社の野崎広一郎社長があいさつした。

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