通販大手のQVCジャパン(千葉市)は、浜通りを対象とした地方創生キャンペーン「ポテンシャル、無限大!福島。」の第2弾として、富岡町の「Ichido(いちど)」のリキュール「Enju(えんじゅ)」を取り扱う。31日午後8時予定のネット上のライブ通販「QVCポップアップライブ」から、全国販売する。
「Ichido」は、須賀川市出身の渡辺優翔(ゆうと)さんが起業した会社で、花から抽出した花酵母を使った酒の醸造に取り組んでいる。今回は、渡辺さんの実家の観光庭園「大桑原つつじ園」のツツジから採取した酵母を使った「TSUTSUJI」と、富岡町の夜の森のサクラから採取した酵母を使った「SAKURA」の2種類を準備した。
いずれも米焼酎をベースに、ほのかな花の香りとフルーティーな味わいのリキュールに仕上げた。飲み比べセットや単品、化粧箱付きの商品として販売する。渡辺さんは「全国の人に商品の魅力や、商品が生まれた富岡町のことなどを知ってもらううれしいチャンス」と語った。
「ポテンシャル、無限大!福島。」は、浜通りの広域連携団体「HAMADOORI13(浜通りサーティーン)」と連携して行われるキャンペーンで、第1弾はいわき市の体験型農園「ワンダーファーム」のトマトジュースなどの商品だった。
QVCによれば、生産者の思いなども伝える販売方法のため、商品を購入した人からは「福島に行きたくなった」との声も寄せられているという。