農山漁村の「むらづくり」や農業生産活動の優良事例を表彰する本年度「豊かなむらづくり顕彰」(県、福島民友新聞社主催)の表彰式が21日、福島市で行われ、全国顕彰に推薦される「堀越集落」(田村市)など5団体の功績をたたえた。
本年度表彰を受けたのは、「むらづくり部門」で堀越集落と萱本そば会(西会津町)、「農業生産部門」で天栄長ネギ生産組合(天栄村)、会津ひらつか農園(会津若松市)、葛尾村WCS用稲生産組合(葛尾村)。式では、内堀雅雄知事と福島民友新聞社の野崎広一郎社長が、堀越集落を構成する「ほりこし創生会」の佐藤松美代表理事ら各団体の代表者に表彰状などを贈った。
顕彰は県農業会議、JA福島中央会、県農業振興公社、県土地改良事業団体連合会の後援。
「受賞を励みにまい進」
「豊かなむらづくり顕彰」の表彰式では、環境に配慮した農業の実践や遊休農地の抑制など各受賞団体の模範的な取り組みをたたえるとともに、関係者が本県農林水産業や農山漁村のさらなる活性化に向けて決意を新たにした。
内堀雅雄知事は「次世代へ魅力ある農業を継承していこうとする皆さんの活動は本県復興はもとより、農林水産業の振興や農山村の持続的な発展、県土の保全や景観の維持に大きく貢献する」とあいさつした。福島民友新聞社の野崎広一郎社長は「地域の特色を生かし、住民の力を結集した皆さんの活動は農山漁村での地域づくりのモデルであり、古里の誇り。皆さんのご尽力や成果に心から敬意を表したい」とたたえた。
沖野浩之県農林水産部長が審査経過を報告。来賓を代表して県農業会議の鈴木理会長が祝辞を贈った。受賞者を代表し、堀越集落を構成する「ほりこし創生会」の佐藤松美代表理事が謝辞を述べ「この受賞を大きな励みとしてそれぞれの地域や各分野で活動を続け、地域づくりの意識醸成を福島県全体に、さらに全国に波及できるようにまい進していく」と力を込めた。