新潟県は10日、花角英世知事が東京電力柏崎刈羽原発を14日に視察すると発表した。12日には、原発が立地する柏崎市と刈羽村の首長と花角氏が会談するとした。同原発の再稼働を巡り、知事の同意が焦点となっており、これらも踏まえ、月内に判断を示す可能性がある。5日の定例記者会見で「近いうちに考え方を示す」と述べていた。
東電によると花角氏は、6号機の原子炉建屋内に入り、外部電源を確保する訓練の様子や、BWR(沸騰水型軽水炉)運転訓練センターでの事故を想定した訓練を視察する。東京電力ホールディングスの小早川智明社長らが案内する予定。
原発を視察する14日には、立地30キロ圏内の7市町の首長とも意見交換する。30キロ圏内の全9市町村の住民を対象とした追加調査の回答は7日に締め切っており、県はまとまり次第、速やかに結果を公表するとしている。
花角氏は、視察と首長会談、県民意識調査の結果を受け、再稼働の是非を表明する。再稼働となれば、東電にとっては2011年の福島第1原発事故以来、初めてとなる。
