【慶州共同】トランプ米大統領は29日、韓国南東部の慶州で李在明大統領と会談した。現在も休戦状態にある朝鮮戦争(1950~53年)について「解決するため、できることを検討する」と述べ、終結に意欲を示した。韓国滞在中に模索していた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との会談は「時期の調整がうまくいかなかった」とし、実現しない見通しだと明らかにした。
トランプ氏は引き続き金氏との接触を目指す姿勢を強調。李氏も歓迎した。北朝鮮は、米側が核保有を容認することが米朝対話再開の前提としており、北朝鮮の非核化が置き去りになるとの懸念も出ている。
朝鮮戦争は53年7月に休戦協定が締結されたが、国際法上は戦争状態が続いている。トランプ氏は「朝鮮半島が正式には戦争状態にあることを承知している」と話し、解決に向けて取り組む意向を示した。
李氏は「トランプ氏は大統領就任後、八つの紛争地域で平和をもたらした。朝鮮半島の平和定着という大きな功績につなげてほしい」と訴えた。韓国も米朝会談の実現に協力していくとの考えを表明した。
