【プノンペン共同】カンボジアの新たな空の玄関口「テチョ国際空港」が首都中心部から約25キロの南部カンダル州で正式開港したことを祝う式典が20日開かれた。「テチョ」は「強い最高軍事司令官」を意味し、前首相で上院議長のフン・セン氏が与えられた名誉称号。与党党首として院政を敷く同氏は経済を活性化させつつ、政治的遺産にしたいもようだ。
空港建設は中国企業が手がけた。中国は運河や高速道路など主要インフラの整備に関与。カンボジアは近年、中国に傾斜していると指摘される。
空港の広さは約2600ヘクタールで、約4千メートルの滑走路を備える。整備費用は20億ドル(約3千億円)以上で9月に運用を開始した。