大阪府は14日、大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」の一部展示物を移設し、常時見られるようにすると発表した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った「心筋シート」の動きが分かる映像、人工心臓の模型やiPS細胞に関するゲームで、12月末を予定。吉村洋文知事は閉幕を受けて、万博で披露された技術の継承や実用化に意欲を示した。
移設先は府と大阪市、民間が共同出資し、再生医療の産業化を推進する複合施設「中之島クロス」(大阪市北区)。吉村氏は生命科学やiPS細胞に関し、府庁で記者団に「レガシーを継承していきたい」と強調した。