コメの価格高騰で増加している万引対策として、岐阜県警は9日、岐阜市内のスーパーでコメ売り場に防犯カメラを意識させる張り紙を貼ったり、万引犯摘発の協力を求めるチラシを配ったりして啓発活動を行った。
コメの商品棚に「万引き対策実行中」と書かれたネコの鋭い目つきのイラスト付きカードを掲示。床には「防犯カメラピント調整位置」と記載の張り紙を貼った。他者の視線で犯行を思いとどまらせる狙いで、人の心理に訴え行動を変えさせる「仕掛学」を活用したという。
実施店舗の「バロー市橋店」店長洞田智史さん(42)は「効果があれば他の店舗にも広げていきたい」と語った。
今年県内のスーパーなどで発生したコメの万引件数は5月末時点で10件以上。4月以降は特に多く5件以上発生している。県警担当者は「コメの価格高騰が続く限り警戒が必要だ」と話した。