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日米開戦真逆の視点 安部龍太郎著「ふたりの祖国」

2025/12/06 15:00

  • 有料記事
(潮出版社・2420円)

 書名の「ふたり」は、二本松藩士の子で米イェール大教授の朝河貫一と、ジャーナリストの徳富蘇峰という、同じ明治から昭和初期を生きた人物。彼らは朝河がアメリカ、蘇峰は日本で暮らし、真逆の視点で両国が戦争へ突入する時代を見つめた。 本書は、特に満州事変が起きた1931(昭和6)年から日米が開戦した41年までの状況を二人それぞれの視点を通し描き、開戦前夜の空気を浮かび上がらせた歴史小説である。 一般に、朝...

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