「ゲーテはすべてを言った」で第172回芥川賞を受賞した鈴木結生さんが、ギリシャ語で「場所」を意味する語「トポス」をキーワードに、東北各県から1人ずつ文学者を取り上げ、自身の創作との関わりなどをつづります。今回は山形県です。 ◇ 丸谷才一の名を初めて知ったのは、村上春樹『若い読者のための短編小説案内』を通してだった。高校一年生。読むのは専ら外国の古典文学だけで、日本の最近の小説...
                    
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