猪苗代町の猪苗代湖北岸で水生植物のアサザが咲き誇り、黄色いかれんな花が波に揺れながら湖面を彩っている。猪苗代湖の自然を守る会の鬼多見賢さんによると、今月中旬ごろに咲き始めた。
アサザは水に含まれる窒素やリンを吸収するため、水質浄化の役割があるとされるが、近年は異常繁茂するヒシや雑草に侵食されて少なくなった。鬼多見さんは「美しい花を咲かせるアサザはほかの植物よりも生命力が弱いため、保護しなければ雑草に侵食されてしまう。湖面をきれいに彩るのは今年で最後になるかもしれないので、ぜひ見に来てほしい」と話している。