フランスで開かれた酒品評会「Kura Master(クラマスター)」の審査結果が10日、発表された。日本酒コンクールでは、県内蔵元から純米大吟醸酒(精米歩合36~50%)部門で人気酒造(二本松市)の「人気一11純米原酒」と豊國酒造(会津坂下町)の「純米大吟醸 豊國」がプラチナ賞に輝いた。梅酒コンクールでは、人気酒造(二本松市)の「人気一梅酒」がプラチナ賞に選ばれた。
日本酒には純米大吟醸や純米酒、サケスパークリング、古酒など8部門に計1083点、梅酒には73点が出品された。5月にパリで審査会が開かれ、一流のソムリエやレストランオーナーらがプラチナ賞や金賞を選んだ。金賞には県内の計5銘柄が選ばれた。
プラチナ賞のうち、各部門5~10銘柄が「決勝進出酒」に選ばれ、その中から優秀賞、審査員賞が選ばれる。本県プラチナ賞の「人気一11純米原酒」と「人気一梅酒」は決勝進出酒に選ばれたが、優秀賞、審査員賞は受賞しなかった。
審査員賞の中から選ばれる、日本酒の最高賞に当たる「プレジデント賞」の発表と各賞授与は9月24日、パリの在仏日本国大使公邸で行われる。県内の金賞受賞の酒蔵と銘柄次の通り。
◇日本酒 ▽純米大吟醸酒(精米歩合36~50%)=「人気一純米大吟醸」(人気酒造)「金水晶」(金水晶酒造)「人気一フレッシュエイジング純米大吟醸」(人気酒造)▽純米酒(同51~65%)=「純米吟醸 末廣」(末廣酒造)
◇梅酒=「UMESAKE8年熟成」(榮川酒造)
2部門受賞は光栄 人気酒造(二本松)
人気酒造の高橋康製造部リーダー(39)は「2部門でプラチナ賞を獲得できたことは大変光栄。自分たちの酒造りが評価され、今後さらに造り手たちの自信にもつながる」と話した。
良い酒造り追求 豊國酒造(坂下)
豊國酒造の高久功嗣専務(36)は「町内で収穫された酒米を使い、世界的コンクールの純米大吟醸酒部門で初めて受賞できてうれしい。今後もより良い酒造りを追求したい」と話した。