富岡町のJR富岡駅東側に立地するワイン醸造所「とみおかワイナリー」が17日、正式オープンする。整備中だった軽食を販売するキッチン&カフェ「バッカス」やワイナリーとブドウ畑に隣接する庭園などが完成した。17日午前10時~午後4時、来場者プレゼントなどのイベントを行う。
バッカスの営業は土、日曜日、祝日の午前10時~午後4時。ピザやフィッシュ&オニオン、ホットドッグ、ライスコロッケなどを販売する。見晴らしの良い2階のレストラン「ラレス」のテラス席ではバーベキューもできる。予約制で、各種コースを選ぶ。庭園はワインガーデンと名付けられ、イベントなどで利用できる。
17日には先着200人に串焼きを贈呈。ショップやレストランで税込み3300円以上利用すると粗品がもらえる。イベントでは地元の小浜風童太鼓の演奏(午前10時10分、正午)、コルク投げ的当て大会(午前11時)、町民有志による「音楽と詩の朗読」(午後1時)、ワインラベルづくり(有料、午後2時)などを実施する。
町民有志による9年がかりの事業で、津波を受けた駅東側の農地などにブドウ1万6千本を植えている。津波で流失した遠藤秀文社長の自宅跡に唯一残った蔵を活用してワイナリーを建設。醸造施設や「とみおかワイン」のショップ、地場産品を使ったイタリアンのレストランがあり、町復興の新たなシンボルだ。
遠藤社長は「ワイナリーを地域資源として育て、人の交流が生まれるようにして、復興に向けて町を盛り上げたい」と語った。
ワイナリーの定休日は火、水曜日。営業時間はショップが午前10時~午後5時、レストランがランチ午前11時~午後2時半、ディナー午後6時~同8時(ラストオーダー、金、土曜日のみ)。