楢葉町産のコメで仕込んだ日本酒「楢葉の風」の新酒のお披露目会が17日、同町で開かれた。関係者が特産品の完成を祝い、復興や地域振興の”追い風”となることを願った。18日に発売される。
町振興公社などでつくる「楢葉の酒づくりプロジェクト委員会」が企画し、商品化は今年で8年目。酒造好適米「夢の香」を使い、姉妹都市の会津美里町の白井酒造店が純米大吟醸や特別純米など5種を醸造した。
今年は720ミリリットル換算で約5000本が出荷される。同店の白井栄一代表社員(53)によると、純米大吟醸は味に膨らみがあって香りも良く、特別純米はさっぱりとした味に仕上がり、どちらも自信作という。
お披露目会では、同委員会長の猪狩守楢葉町観光協会長が「復興につなげ、地域に潤いとにぎわいを与えたい」、松本幸英町長が「楢葉の風が今まで以上に愛される日本酒となることを願う」とあいさつした。
町サイクリングターミナルや道の駅ならは、ブイチェーンネモト、Jヴィレッジ、県観光物産館などで購入できる。価格は1.8リットル入りで純米大吟醸4620円、特別純米3465円など。問い合わせは町振興公社(電話0240・25・3113)へ。