世界で注目を集める葉っぱ切り絵アーティスト「リト@葉っぱ切り絵」さんの作品を集めた福島市飯坂町の美術館「リトリーフアートミュージアム福島」は展示作品の大幅な入れ替えを実施、2023~24年制作の約50点が初展示された。
同美術館は、リトさん初の常設美術館で、昨年6月に開館した。館内には約90点の作品が展示されているが、今回は3月に休館日を設けて準備を進め、半数以上の作品を入れ替えた。
Seasonalと題したエリアには春夏秋冬をテーマにした作品を展示し、リトさんが葉っぱ切り絵に出合うまでの作品や試行錯誤を繰り返し成長した様子を紹介するエリアも設けた。星座シリーズと誕生日シリーズのエリアもあり、12カ月分がまとめて鑑賞できる。初めて同美術館を訪れた大阪府の田中美紀さん(57)は「葉の葉脈をうまく使っており、繊細さに感動した。リトさんの世界観が素晴らしいです」と話した。
リトさんは、発達障害の一つ注意欠陥多動性障害(ADHD)を前向きに生かして葉っぱ切り絵を始め、水族館を表現した「葉っぱのアクアリウム」で交流サイト(SNS)のフォロワー数が爆発的に増えた。
開館時間は午前9時半~午後5時(最終入館は同4時半)。問い合わせは同ミュージアム(電話090・8783・1313)へ。