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あの頃、物語に救われた 「福島」書くこと、生涯の主題 芥川賞作家・鈴木結生さん寄稿

2025/03/11 14:00

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震災を「人間として変わった」出来事だったと語る鈴木結生さん
避難プロジェクトの一環で白神山地を訪れた時の鈴木さん。背負っているのはいつも持ち歩いていたバッグで、本や漫画の原稿などがぎっしり詰まっていた。「山にも持って行きました。めちゃくちゃ重かったです」と鈴木さんは振り返る
鈴木さんが大学生の時に取り組んだ福島の小説の「表紙に使おうと思って描いた」というイラスト。「長編を書く上でも、バッグを背負っている人がいる、というのが大きなイメージでした」と語る

 「ゲーテはすべてを言った」で第172回芥川賞を受けた鈴木結生(ゆうい)さん(23)=郡山市出身、福岡市在住=は小学3年の時、郡山市で東日本大震災を経験した。自分が大切にしている本や漫画の原稿などを大きなバッグに詰め込んで避難したことが、小説の創作テーマの根源になっているという。「3・11」に当たり、本紙にエッセーを寄せた。  鈴木さんは福島民友新聞社の取材に、小学3年時の東日本大震災を「人間と...

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