県産米を使ったバウムクーヘン専門店「バウムラボ樹楽里(きらり)」などを手がける丸福織物(福島市)は10日、同市の陽林寺旧衆寮に小麦粉を使わないグルテンフリーのメニューを扱う寺カフェ「樹楽里寺巣(てらす)」をオープンする。「癒・食・修」をテーマに、県産米の消費や市内観光の活性化にも力を入れる。
旧衆寮は築約200年で、かつては僧侶が修行する場として利用されていた。陽林寺の敷地や建物、山も含め史跡や名勝として市指定文化財に指定されている。老朽化に伴って改修し、カフェとして活用することになった。
提供するのは、調味料も含めて全てグルテンフリーにこだわった料理で、米粉麺と伊達鶏を使用した「伊達寺巣そば」、豆乳ベースの「豆乳寺巣そば」のほか、米粉のピザも用意する。樹楽里のバウムクーヘンなどスイーツや各種ドリンクも提供する。
丸福織物の斎藤陽一社長は「癒やしの空間で本県産米粉の料理を楽しんでほしい」とPRした。
営業時間は午前10時~午後4時。火曜日定休。7~9日は一般向けにプレオープンする。問い合わせは樹楽里寺巣(電話024・573・1266)へ。